大石 紀子 に訊く
株式会社 キャリアプログレス

まずは会社設立おめでとうございます。
ありがとうございます。
社長生活はいかがですか?
社長といっても、いまだ経営の右も左もわからない状態ですので、毎日走り回ってます(笑)。
創業期の苦労や思い出話などを皆さんにお聞きしているのですが・・・
何が苦労なのかもまだわかりません(笑)。
今から、ひとつひとつ体験して、覚えていくのだと思います。
でも、設立して自分自身の中で自覚とか、経営意識とかは芽生え始めている気はします。明らかに個人の仕事から法人の仕事という感覚を感じ始めていますね。
創業期はそういうものかもしれませんね。では貴社の業務内容を教えて下さい。
説明が難しいのですが、仕事に関わる方々へのカウンセリング(相談)、コンサルテーション(指導)、エデュケーション(教育)全般です。
クライアントの言葉を辛抱強く聴けなければ出来ない仕事ですね。
確かに辛抱はいりますね(笑)。
しかし、『言葉を聴く』のではないのです。
『感情を聴く』のがこの仕事の基本姿勢と考えています。
テーマが大きい感じですね。キャリアコンサルタントの世界を少し教えて下さい。
はい。よく世間では就職相談、就職支援と思われるのですが、それは最終的な段階のシーンなのです。実質はクライアント(相談者)のライフコンサルテーションです。クライアントのこれまでの生き方や体験、経験などをベースに、今後の人生をどのような方向に歩めばその方の幸せにつながるかを見つけていく仕事です。だから就職問題に限りません。現に、企業内のカウンセリング業務も引き受けています。最近、経営者の方々も人事戦略の一環として、カウンセリングの社内ケアを導入している企業が増えつつあります。ただ、個人であれ、法人であれ、私たちキャリアコンサルタントは、指示や誘導などはいたしません。あくまでもクライアントの内面にあるものを一緒に引き出しながら、未来へ進む道を発見していくことですね。
『感情を聴く』ですか・・・
深さを感じる表現ですね。
そう思って頂くと有難いですね(笑)。
人はよく本心と逆のことを言ったり、表現の巧拙で誤解されたりしますよね。だから言葉だけで判断しますと、クライアントとの本当の信頼関係は築けませんし、そうなると一番肝心なクライアントの“幸せ”が見えなくなります。私自身の思惑や感性を押し付けることなく、いつもニュートラルな姿勢でクライアントに接することを心がけています。
カウンセリングを受けたくなっちゃいますね。
いつでもどうぞ(笑)
では就職や自分の生き方に悩んでいる方々へアドバイスを頂けますか?
では、まず中高年の再就職希望の方々に対してなのですが、「過去の見栄体裁は捨てて下さい」ということですね。これまで頑張ってこられた自負やプライドまで捨てることはありませんが、過去の経験や地位にこだわり過ぎていると再就職は難しいですね。『その肩書きは“あなた”ですか?』と自分自身に尋ねて頂きたいのです。再就職出来る方は、再出発出来るだけの姿勢をお持ちです。また、ここ数年厚労省の雇用に関する方針が中高年から、学生へシフトしています。これは受け入れ側(企業)の事情が一番大きいと思います。それだけに尚更、中高年の方には“捨てる”意識改革を勧めています。
では仕事現場への復帰を求める主婦層へのアドバイスを。
私自身この仕事を始めるまでの十数年は専業主婦でした。でも主婦は凄いですよ。ひとり何役も仕事をこなしています。眠っている能力や使っていないスキルを持っていると思います。
そこで主婦層の再就職アドバイスは「悪の4D」の撤廃ですね。
「悪の4D」ですか?
はい。これは私自身が専業主婦時代にそうだったですが、仕事から離れていると復帰するにはやはり勇気がいります。その勇気を邪魔しているのがこの4Dです。4Dとは、<どうせ、だって、でも、だけど>です。どうせ主婦だから、だって主人が反対するし、でも子供がいるから、だけど経験ないし・・・私もよく口にしていました(苦笑)。就職希望の主婦の方へは、この『4D会話』を止めることを勧めています。そうすると新しい自分発見の糸口が必ず見えてきます。
学生層へはいかがでしょう?
3つのアクションを繰り返すことですね。それは『動く』『集める』『知る』というルーティンをいち早く行うことです。早く動けば、早く情報が集まります。その情報を精査すると、何を知らなければならないかがわかってきます。この基本動作を早い時期から繰り返すことです。企業情報収集などの形式知もムダではないのですが、企業に選んで頂くには暗黙知の学びが重要になるのです。もっと言うと人間を学んで欲しいということです。「人はどうすれば喜ぶのか?」「人は何故怒るのか?」「人に信用されるには?」「好感度って?」・・・人事担当者は、入社後の伸び代を見るのです。学生の皆さんには是非、その意識を持ってもらいたいですね。
では最後にこれから起業しようとする方へひと言を。
設立したての私が言うのもおこがましいのですが、私は周りの方々に支えられて会社を起すことが出来ました。私ひとりでは会社設立なんて出来なかったと思います。今も経営に対する怖さはあります。でもちょっとだけ楽しみが上回っています。それを糧に、そのことに感謝しながら、これからも頑張っていこうと思っています。これから起業する方へは、是非、周りの方々の言葉や思いやり、叱咤激励を大切にしていくことをお勧めしたいですね。
本日はありがとうございました。

大石社長は専業主婦時代から、よく主婦仲間から相談を受けていたと聞く。その時「あなたに話を聞いてもらうと心地よくなる」と。その原体験が今の仕事に結び付いている。いつも誰に対しても笑顔で接する大石社長にとって、今の仕事は“使命”なのかもしれない。これからも多くの人が、その笑顔に救われ、幸せを見つけていくことだろう。
株式会社 キャリアプログレス
■代表者
大石 紀子
■設立
2010年1月
■本社
〒812-0016 福岡市博多区博多駅南1-9-8 ケイアイビル501
TEL 092-415-1315(直通)
■ホームページ
http://career-progress.com
